9月14日から16日にかけて、全建総連主催の第40回全国青年技能競技大会が愛媛県松山市「愛媛県武道館」で開催されました。青年技能競技大会は全国の県連・組合の36歳以下の建築大工が「四方転び踏み台」の作製を通じて日本一を競う大会で、今大会には全国24県連・組合からそれぞれの予選を勝ち抜いた51人の青年大工が出場しました。埼玉土建からは、予選会を勝ち抜いた、磯岡輝選手(越谷)、江口真吾選手(久喜幸手)の2人が出場し、技を競い合いました。
14日開会式がおこなわれ、全選手が競技説明を受け解散しました。翌15日、午前9時からの競技開始の合図と同時に選手は一斉に原寸図の作成に取り掛かりました。墨付け・加工と作業は進み、終盤の組み立て作業では柱のねじれ調整、面取り、木口の仕上げなど、少しでも精度を上げるため、午後3時45分の試合終了時間まで全力を尽くしました。
全工程6時間にわたる競技を終え、磯岡選手、江口選手とも時間内に作品を完成させました。今大会が初出場となった江口真吾選手(久喜幸手)は加工途中でミスしてしまい、大きな減点とはなりましたが、最後まであきらめずに完成させました。なお、久喜幸手支部からは、荒井副支部長、駒形副支部長、亀田書記長が応援に駆け付け選手を激励していました。
今大会は参加者51人中49人が時間内に作品を完成させました。翌16日に閉会式・結果発表がおこなわれました。上位3賞に、金賞の東京都連をはじめ、銀賞には、新潟ユニオン、三重県労、銅賞には、建設埼玉、兵庫県連、神奈川県連と続きました。埼玉土建を代表した2選手の入賞はかなわず、磯岡輝選手(越谷)が奨励賞(18位)に留まりました。
今大会を終え、磯岡輝選手は「現状の自身の力を出し切りましたが、まだまだです。作品を完璧に仕上げることの難しさを改めて痛感しました。練習時に足りない点をもっと吟味してどのようにしたらよいのかが反省点です。次回も頑張ります」、江口真吾選手は「会場の雰囲気に圧倒されました。緊張と焦りからかミスをしてしまいました。もっと練習をして自信をもって大会に挑めるようにしなければと思いました。練習を重ね次回も挑戦させていただきます。よろしくお願いします」と両選手それぞれから感想と感謝、来年の大会への決意が語られました。