9月13日(土)から15日(月)にかけて、全建総連主催の第41回全国青年技能競技大会が山口県山口市「維新大晃アリーナ」で開催されました。青年技能競技大会は全国の県連・組合の36歳以下の建築大工が「四方転び踏み台」の作製を通じて日本一を競う大会で、今大会には全国21県連・組合からそれぞれの予選を勝ち抜いた56人の青年大工が出場しました。埼玉土建からは、予選会を勝ち抜いた、吉田亘選手(深谷寄居)、当麻雄大選手(所沢)、江口真吾選手(久喜幸手)の3人が出場し技を競い合いました。
13日に開会式がおこなわれ、全選手が競技説明を受け、持ち込み道具の検査を受け散会。翌14日、午前9時からの競技開始の開始のホイッスルと同時に一斉に原寸図の作成に取り掛かりました。墨付け・加工と作業は進み、終盤の組み立て作業では柱のねじれ調整、面取り、木口の仕上げなど、少しでも精度を上げるため、午後3時45分の試合終了時間まで全力を尽くしました。
6時間にわたる競技を終え、吉田選手、当麻選手、江口選手の3人とも時間内に作品を完成させました。 今大会は、ケガなどもなく無事に全参加選手が時間内に作品を完成させました。翌15日に閉会式・結果発表がおこなわれました。僅かな差で金賞を逃しましたが吉田選手が全体2位となる銀賞を勝ち取りました。また、当麻選手が奨励賞を獲得しました。
今大会を終え、吉田選手は「前回出場に続いて銀賞を獲得でき自信につながりました。ミスは悔やしいけど競技に集中できる環境を準備してくれ感謝しています。競技を通じて得たものを仕事にも活かせるように努力を続けていきます。」当麻選手は「自身の力試しがしたくて参加したのですが、全国まで勝ち上がってきた皆さんの技量に圧倒されました。何不自由なことなく競技に取り組めて感謝しています。「記念に一度は」と考えて参加しましたが、このまま終わらせたくないので引き続き挑戦するために、練習を重ねて強くなりたいと思います。」江口選手は「2回目の参加でも緊張しました。結果は悔しいですが練習以上のものは作れたと自負しています。講師をはじめ組合のみなさんにお世話になり、競技に集中することができました。次回に向けてより良い成績を残せるように頑張ります。」と今後の決意と講師・組合に対する感謝も含めて語ってくれました。
今大会の主任講師を務めた多比良和矢講師(深谷寄居)は「3人とも仕事と両立しながら本当に頑張ったと思う。作品や成績などの結果に対しては、それぞれあると思うが、吉田選手は本当に惜しかったと思う。みんな、これからも建築大工としての可能性を伸ばすために頑張ってほしい。大きな期待を持っています。」「そして、他の講師や組合役員など多くのみなさんの暖かい支援を感じた大会でもありました。みなさん本当にありがとうございました。」と大会の感想を締めくくりました。